狭い空間の小さな幸せで満足していないか
サンショウウオ(山椒魚)とは、両生綱・有尾目(またはサンショウウオ目)サンショウウオ上科に属する動物の総称である。古くは椒魚(はじかみいお)と呼ばれた。かつては「はんざき」(あるいははんさき、半裂)とも呼ばれていた。これは食用として捕まえたサンショウウオを縦に裂いて、片半分を川に放流すると自然にもう片半分が再生してもとのサンショウウオに戻るという伝説によるもの。江戸時代初期、1643年(寛永20年)頃の『料理物語』にも食材としてサンショウウオの項があり、オオサンショウウオも含めて古くは食料として用いられていたようである。
英語名の「サラマンダー (salamander)」は、イモリの仲間のニュート (newt) も含む。元々は火の中に住む精霊サラマンダー(火トカゲ)を意味する。火トカゲとしてのサラマンダーのイメージは、ある種のイモリの特徴である鮮やかな赤色の腹面からきたものとする説、倒木などの薪の中に潜りこんだものが火にくべられた時に這い出てくることから、火の中から生まれると考えられていたことに由来するとする説などがある。一般に名前が知られているのは全長50cm~150cmと世界最大の両生類の一つであるオオサンショウウオだが、他の種類は20cm以下と小型である。日本産のサンショウウオでオオサンショウウオの次に大きいのは、体長20cmほどになるオオダイガハラサンショウウオである。
他の両生類と同じように、皮膚には鱗がなく粘膜におおわれる。呼吸の大半を皮膚呼吸に頼っていて、皮膚が湿っていないと生存できない。渓流に生息するハコネサンショウウオは肺を持っていない。また、前足は4本、後足は5本の指を持つ。キタサンショウウオ属のキタサンショウウオだけは後肢の指は4本。春になると水辺に集まって産卵行動をおこなう種類が多い。アベサンショウウオなどは12月ぐらいから雪の上を歩いて繁殖場に移動する場合もある。イモリなどのイモリ亜目はメスが体内に精子を取り込み産卵時に受精させる体内受精を行うが、サンショウウオ亜目は産卵後にオスが放精する体外受精によって受精する。産卵場所は種類によって異なり、流れのない止水に産卵するものと、渓流の流れの弱い場所や伏流水中に産卵するものに大別できる。オオサンショウウオは数珠状につながった寒天質に包まれた多数の卵を産むが、他の小型のサンショウウオの卵は数cm~10cm程度のバナナ状やコイル状の寒天質のさやに包んで産み、1つのさやにつき数個~数十個の卵が入っている。
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